ハッカーのマーケットプレイス「Darkode」、FBI率いる国際捜査で御用

今アクセスすると、「このウェブサイトとドメインはFBIとユーロポールの捜査で(中略)差し押さえられました」というものものしい画面が…(上の画像)。

ハッキング用マルウェアを売買できるウェブサイトDarkodeが、アメリカのFBIはじめ20カ国の警察当局が協力して行われた「覆われた地平線作戦(Operation Shrouded Horizon)」によって、シャットダウンされました。FBIによるとDarkodeのメンバーは250人から300人ほどだそうですが、今回の捜査による逮捕者は70人にものぼるようです。

ソニー・ピクチャーズのハッキングで名をはせたLizard Squadによく似たDarkodeは、2008年にハッキングツールを交換するための招待制フォーラムとして誕生し、人気を集めていました。アメリカ司法省はクローズドなDarkodeがどのようにメンバーを入会させていたか、以下のように説明しています。

Darkodeのメンバーになる前に、メンバー候補者はグループに提供できるスキルや製品を見せる目的で既存メンバーから招待されるというプロセスで審査を受けるようです。 この選抜プロセスをFBIは「マフィアでやられている方法と似ている」と表現。メンバー候補者はこれまでの犯罪活動(!)やサイバースキル、Darkodeで協力できる分野などを強調した履歴書を提出する必要があったそうです。

逮捕者のうち12人はアメリカ在住で、その他は世界各国に散らばっているそうです。容疑はコンピューター詐欺から、フェイスブックbotを作ってスパムを送りつけるといったものまで。ピッツバーグ在住の20歳の容疑者は、ターゲットの携帯に遠隔アクセスできるAndroidマルウェアDendroidの設計のために、悪質なコードの送信を図ったとされています。

今回のこの閉鎖、2013年のドラッグの売買サイトSilk Road閉鎖ほどは目立つ話ではありませんが、コンピューターの安全を守るための一歩となればいいですね。いたちごっこで、氷山の一角かもしれませんが…。

クリティカ RMT